2015年度課題研究P4
「原子核とハドロンの物理」

15年6月アーカイヴ 戻る

15.06.26 今週の実験ゼミ

今期のP4実験では、昨年度P4実験のバックグラウンド測定を行います。
その実験のために、今回のゼミでは昨年度P4レポートを読みました。
4回生が実施したとは思えないレベルの内容でした。難しい。

後半は実験で用いる解析ソフトの確認と


CsIシンチレータを使った実習をしました。
CsIの結晶は、前から使っているプラスチックと同様に、放射線が入るとそのエネルギーに
応じた(比例した)量の光を出す物質です。
プラスチックよりも、光を出す応答が遅いのですが、光量が多いのが特徴です。
光読み出しにはSiフォトダイオードを使いました。
写真は前置増幅器 (Preamp.) を通したあとの波形です。 (A)

15.06.24 加速器見学会

6月の17,18日にはKEKのつくばキャンパスとJ-PARCに、翌日19日(桜桃忌ですね)には
RCNPに行ってきました。それぞれ特徴があってうまく住み分けが出来ているように思え
ました。多分これを読んでいるひとは、これらの施設にn日 (n>2) いたことのあるひとの
感想なんかよりも、初めて行ったひとの感想を読みたいものでしょうから誰か感想書いて
くださいよ (>P4各位)
現地に改めて行ってみて、どこで研究してみようかとおおよそ考えが纏まるかなと
思いましたが何も纏まらずに帰ってきてしまいました。わたしの感想でした。

あみゅあみゅコンデジで撮影した写真は掲載しています。上部のリンクからどうぞ (A)

15.06.24 6月のP4

ご無沙汰しています、理論ゼミの予習の息抜きに更新中。

理論ゼミの教科書は野上の「原子核」を使っていましたが、5章の
集団運動のモデルまで読み終わりましたので、先週から朝倉書店の「原子核構造論」の
クラスター模型の章を読んでいます。野上原子核の時点でわけわかめだったわたしは、
先週今週とさっぱりぽんのまま式を拾いながら進めています。つらい。
何がわからないのかがわかっているところは積極的に進行を止めて、リポーターに
質問しているように、まさに「3歩歩いて2歩下がり」ながらみんなでじっくり読んでいます。

実験の方は、前期実験に向けて検出器を用いた実習を行っています。6月に入ってからは、
1 mのプラスチックシンチレータと液体シンチレータを組み合わせてデータを取っています。
長いシンチレータでは、放射線がどの位置に来たのかを知ることが出来ると前述しましたが、
液体シンチレータの方は、どんな種類の放射線が来たのか(具体的にはγ線と中性子の分離)
がわかるようになっています。しかし、これはただ繋ぐだけでは分離は出来ません。
工夫して回路を組まねばならず大変そうでした(今回わたしは解析担当だったのでその苦労は
実感できていませんが……)。 (A)
検出器

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